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マーケット動向・最新の注目ニュース

海外勢、狙う「変革株」

2020.06.22
海外勢、狙う「変革株」
fujiwaraさんによる写真ACからの写真 

   ≪6/20日経 スクランブルより≫

中長期マネー流入で底堅く  



19日の東京市場で日経平均株価は一時下げに転じる場面もあったが、終値は前日比123円(1%)高の2万2478円と底堅さを見せた。市場では「中長期の海外マネーが入ってきている」(外資系証券のトレーダー)との声が出ていた。

「日本空港ビルデング株を新規で買った。ずっと買いたくて迷っていたが、株価は底を打ったと判断した」 欧州の年金基金などを顧客に持つ仏系運用会社コムジェスト・アセットマネジメントは明かす。19日は都道府県をまたぐ移動制限の全面解除もあり 日本空港ビルは2%高。コムジェストは6月に入り、スズキ株や第一生命株も買い増した。

大量保有報告書によると、米アライアンス・バーンスタインが半導体関連のSCREENホールディングス株を5%超保有。米キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントも次世代通信規格「5G」関連のネットワンシステムズ株の保有比率を20%超に引き上げた。

海外の中長期勢が動き始めた理由の一つが、日本株の下値の堅さだ。11日のダウ工業株30種平均が1861ドル安となった翌日も167円安にとどまり、週明けの15日に700円超下落してもすぐに取り戻した。



日銀の上場投資信託(ETF)買いや新型コロナ対応の30兆円を超える第2次補正予算を支えに「第2波が来ても日経平均は2万円を割らないとの安心感がある」(生保系運用会社)感染者が急増する米国の一部の州や中国に比べ、日本の状況が落ち着いていることも強材料視されている。

安定配当への期待も背景にある。欧米ではコロナで資金繰りが悪化した企業に株主還元を抑えるよう当局が圧力をかけているが、日本企業にはそうした圧力はなく「安心して投資できる」(フィデリティ投信 最高投資責任者)

構造改革中の銘柄に熱い視線を注ぐ中長期勢も多い。ある外資系運用会社のポートフォリオマネジャーは「リコー株をかなり買い増した」と話す。リコーは従来は複写機が中心だったが、最近はITサービス事業を強化。株主総会で取締役の選任に賛成する方針を19日事前開示したニューバーガー・バーマンは「コロナ禍でも変革している企業は投資妙味があり、中長期投資家にとって魅力的だ」と評価する。

日本株を組み入れる海外ETFの6月(17日時点)の資金流出入額は7カ月ぶりに流入超に転じている。こうしたETFは主に中長期運用を目指す年金や個人が買っているとされ「中長期マネーが戻り始めている」(マッコーリーキャピタル証券)。

これからは3月期決算企業の株主総会が本格化し、海外の中長期勢が重視するコーポーレートガバナンスに注目が集まる。フィデリティ投信は「低成長下でも成長してきた日本株への関心は高まっている」と話す。5月相場をけん引したヘッジファンドなど海外短期勢の買い戻しは一巡したとみられるが、中長期マネーが日本株に本格的に流れ込めば、上値追いのきっかけとなる可能性がある。

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