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マーケット動向・最新の注目ニュース

コロナ重症化メカニズム解明へ

2020.05.11
コロナ重症化メカニズム解明へ
Pete LinforthによるPixabayからの画像 

  ≪5/11日経新聞より≫

ウイルス侵入の「足場」ACE2

型コロナウイルスの重症化に関するメカニズム解明の手がかりになりそうな成果が出ている。特に重症化しやすい糖尿病や高血圧などの基礎疾患(持病)を持つ人や喫煙者などで  共通要因として特定のたんぱく質が浮上している。細胞表面にあり ウイルスが感染するときに使う「ACE2(アンジオテンシン変換酵素2)」



持病や喫煙で増加も

米疾病対策センター(CDC)がこのほど公表した7100人超の患者の健康状態に関する初の報告書によると、持病として心臓病などの心血管疾患を持っていた人の約6割、糖尿病の約5割は、入院したり、集中治療室(ICU)で治療したりしていた。持病を持たない人の8割強は入院しておらず、持病を持つと重症化しやすいことを改めて裏付けた。


体に広く存在
重症化に関わるメカニズムの一つとして注目されているのが、細胞の表面にある受容体たんぱく質、ACE2だ。ACE2は2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)のウイルス同様、新型コロナウイルスが細胞への侵入の足場として利用していることがわかってきた。




ACE2は肺や心臓、腎臓、腸など人体の広範囲に現れる。持病や喫煙の影響で、臓器などの細胞表面にあるACE2の数や働きが変化していることを示唆する結果が出ている。

糖尿病や高血圧では、治療薬がACE2の増加を誘因する可能性があるとの報告がある。米ルイジアナ州立大学の動物実験では、治療に使うアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬が、肺などのACE2を増加させていた。

ただ、糖尿病や高血圧の患者が感染しやすいという十分なデータはない。欧米などの関係学会はこれらの治療薬が重症化に関わる科学的なデータは現時点でまったくないとしており、患者は薬の使用を継続すべきだとの見解を示す。

さらに糖尿病患者の重症化も複数の要因が関係しそうだ。京都大学の稲垣暢也教授は「糖尿病では肺のACE2の発現量が増えるという報告などもあるが、詳細は不明」と指摘。長崎大学の森内浩幸教授も「糖尿病になると感染症に対して弱くなる。糖尿病に伴う心臓や腎臓などの障害のため、基礎体力が落ちていることが影響している可能性がある」と推測する。

このほか、感染者に急性腎不全を起こすケースも相次いで報告されている。腎臓の細胞にはACE2が多いことから重症化の一因になっている可能性を示している。ACE2と血栓の発生の関係なども指摘されている。

欧州疾病予防管理センター(ECDC)はACE2が喫煙で活性化するため、喫煙者が感染すると重症化する恐れがあると指摘した。実際に中国・華中科技大学などの研究チームの調査では、喫煙者の肺炎が起こるリスクが非喫煙者に比べて14倍も高かった。細胞実験などで たばこ煙中のニコチンが気道上皮細胞のACE2の数を増やすなどとの報告もあり、ウイルスが感染しやすくなっている可能性はある。

そもそも喫煙すると、気道上皮の粘膜などが傷つく。「異物を体外に運ぶ線毛がなくなるなどウイルスへの防御機能が下がる」(東北大学の黒沢一教授)のも重症化の一因と考えられる。

新型コロナウイルスはACE2と結合しやすいという結果が出ている。米テキサス大学オースティン校の研究グループはウイルスのスパイクたんぱく質がACE2に結合する強さは、SARSウイルスの少なくとも10倍になることを示した。その結合を阻止する既存薬が、ACE2の働きを抑える可能性がある。

既存薬に効果か
国立感染症研究所や産業技術総合研究所などの研究グループは、細胞実験やコンピューターによる解析で、新型コロナウイルス感染症に、抗エイズウイルス(HIV)薬ネルフィナビルと白血球減少症治療薬セファランチンの併用が効く可能性があることを明らかにした。産総研の広川貴次上級主任研究員は、「セファランチンはウイルスのスパイクたんぱく質とACE2がくっつくのを妨げる構造をしている」とし、薬候補とみている。

既存薬の一部はすでに新型コロナの治療薬候補として臨床研究等が進んでおり、作用の仕方から有効性などを後押しする可能性がある。


▼ACE2 心臓や腎臓などの細胞表面に多いとされる受容体たんぱく質。心臓の保護、血圧や血管の調整などの機能があることが知られている。
SARSウイルスや新型コロナウイルスには突起状のスパイクたんぱく質が多数あり、これを「鍵」とするとACE2が「鍵穴」となって結びつく。スパイクたんぱく質は細胞の膜にあるたんぱく質の分解酵素によって切断され、ウイルスの膜と細胞の膜が融合する。その結果、ウイルスが細胞内へ侵入し、増殖を始めると感染となる。

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