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不動産と動産と金融商品

波乱局面のハイイールド債

2020.05.07
波乱局面のハイイールド債
Gerd AltmannによるPixabayからの画像 

☆米国ハイイールド債は非投資適格級(BB格以下)の社債券です。インデックスベースの平均格付けはB〜BB格です。新興国国債は新興国が発行する米ドル建て債券です(新興国国債は現地通貨建ての国債は含みません)。格付けは国ごとに大きく異なりますが、平均はBB〜BBB格です。投資適格社債はBBB格以上で平均はBBB〜A格です。ハイイールド債・新興国国債・投資適格社債の最終利回りとスプレッドの長期推移、スプレッドは5年米国債に対する利回り差を比較しています。
☆債券に投資する際はベース金利の見通しとスプレッド水準の把握が必要です。ベース金利が上昇しそうもない環境で、かつ、スプレッドが大きく拡大している時、数年に1度、グッドタイミングがあります。利回りやスプレッドのチェックが重要です。



☆米国ハイイールド債のスプレッドが最も縮小したのは1997年と2007年で共に2.6%前後まで縮小しました。逆にリーマンショック後の2008年11月にはスプレッドが約20%まで拡大しました。このリーマンショック時を除くとマーケットにストレスがかかった場合、スプレッドは7%〜10%まで拡大しているのが確認できます。
よって、米国ハイイールド債の場合、スプレッドが7%〜10%まで拡大した時は投資を検討するタイミングと言えます。5年米国債利回りの見通しも検討必要ですが、スプレッドが7%〜10%で投資していれば、その後にリーマンショックのようなことが発生しても、我慢して持ち続けることで好成果になる確率が高いと思われます。

☆米国ハイイールド債は原油価格が下落するとスプレッドが拡大するケースが増えています。これはエネルギーセクターのデフォルト率上昇を懸念して売られることが要因ですが、その後、原油価格が落ち着けばスプレッドも縮小します。
☆新興国国債(米ドル建て)の最終利回りと5年米国債対比のスプレッドです。



☆新興国国債のスプレッドが最も縮小したのは2006年〜2007年で2%以下まで縮小しました。この時期は新興国株式(特にBRICs)が大きく値上がりしてブームになっていたこともあり、新興国に対するリスクが低く認識されていたと考えられます。
逆に新興国国債のスプレッドが最も拡大したのは1994年・1998年・2001年・2002年・2008年で10%前後の水準まで拡大しています。

データの出処:Bloomberg Barclays US Corporate High Yield Statistics等、債券分析は、5年米国債利回り+スプレッド比較による。



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