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「空飛ぶタクシー」SFが近未来に現実化!?

2018.07.02
「空飛ぶタクシー」SFが近未来に現実化!?
米国のテクノロジー企業と自治体が、都市の渋滞解消に向けた次世代交通構想を相次いで具体化しています。ウーバーテクノロジーズがロサンゼルス市などと「空飛ぶタクシー」の実験を始めるほか、テスラ系のトンネル掘削会社もシカゴ市から高速地下交通システムの認可を受けました。米国で交通渋滞がもたらす経済的損失は年1600億ドル(約18兆円)にのぼるとの試算もあり、SFのような新交通構想の実現を後押ししています。

ウーバーはロサンゼルス市やダラス市と2020年から小型飛行機を使った空のライドシェアサービス「ウーバーエア」の実証実験を始めます。機体メーカーと開発を進めている5人乗りの垂直離着陸機を使い、ビルの屋上に設けた発着場を結んで旅客を輸送します。

車で1時間20分かかっていたロサンゼルスの空港から都心部までの移動が27分に短縮できるといいます。将来は操縦を自動化して人件費などを抑え、1人あたりの旅客輸送コストをヘリコプターの約20分の1まで下げる見通しです。ウーバーは「米国外の自治体も意欲を示している」と話します。

シカゴ市はこのほど、空港と都心部を結ぶ高速地下交通システムの建設・運営事業者に、テスラ系が設立したトンネル掘削会社、ボーリング・カンパニーを選定しました。「シカゴ・エクスプレス・ループ」と呼ぶトンネルを建設し、8〜16人乗りの電気自動車(EV)を30秒おきに最高時速240キロメートルで走らせます。

完成時期は未定ですが、空港から都心部までの所要時間は12分と、従来の公共交通機関の4分の1に短縮できるといいます。10億ドル(約1100億円)とされる建設費はすべてボーリング社が調達し、市側の負担は発生しない契約としました。投資を回収するため、運賃は鉄道より高くなりますが、タクシーやライドシェアサービスの半額以下に抑える方針です。

同社にとってシカゴ市は行政が認可した初のケースです。
同社はロサンゼルスでも掘削を始め、最初の4.3キロメートルの区間は「ほぼ完成した」(CEO)。空港から都心部までの運賃を1ドルにする計画で、地下鉄運営会社などと調整しながら実験を始めます。

次世交通システムは安全確保と法規制が実現の壁となっていました。ただ自動運転などの技術革新に加え、新市場の覇権を狙うテクノロジー企業と先進性をアピールしたい自治体の思惑が重なり、計画の具体化が相次いでいます。

米グーグルの持ち株会社のCEOが支援する米新興企業のキティホークも、ニュージーランドで垂直離着陸機を使った旅客輸送サービスの実験に着手しています。

ブラジルの航空機メーカーのエンブラエルも小型垂直離着陸機のコンセプト機を公開するなど、シリコンバレー企業の動きが呼び水となって新たな投資を生んでいます。
(出典:日本経済新聞)





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